インクルーシブ教育とは何か・特別支援学校の勤務経験から思う事

インクルーシブ教育とは、健常な子供と障害をもった子供が同じ教室で学ぶ事です。

2011年に障害者基本法(16条)が改正され「可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒と共に教育を受けられるよう配慮」
と定めてあります。Wikiより引用

自分も子を持つ親ですし、特別支援学校に勤務していた経験から思う事を書きます。

 

 

 

 

インクルーシブ教育は健常と障害が同じ教室で学ぶ事

 

今ではほとんどの小中学校に特別学級があります。数十年前だと特別学級として教室の置いてある学校は少なかったと感じます。
2011年に障害者基本法が改正されてから全国の小中学校に特別支援学級が増えたと思います。

自分が小学生の時は同じ教室に先天性の障害のあるクラスメートがいました。
もちろん同じ教室で同じ授業内容でした。
障害を持つ子共にとって健常者と同じ計算問題や暗記などができるはずありません。
1クラスに担任が1人なので仕方ないのですが、障害を持つ子供の授業内容で無かったように覚えています。

障害を持つ子供に対して個別に支援をしてくれる先生がいれば、その子に適した支援や指導ができるでしょう。

 

 

 

障害のある子どもにとってもインクルーシブ教育は良いと思う

 

将来大人になり、あなたの子供が企業に就職した場合、その企業で働く障害者がいる場合もあります。

障害者雇用という制度です。

 

従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者知的障害者精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。(障害者雇用促進法43条第1項)

民間企業の法定雇用率は2.2%です。従業員を45.5人以上雇用している企業は、障害者を1人以上雇用しなければなりません

www.mhlw.go.jp

 

子どもの頃から障害のある子どもと一緒に学ぶ機会があれば、将来の就職先で障害のある社員の事も理解して接する事ができると思います。

インクルーシブ教育を受けてこの先、障害を持つ人たちが社会で働く機会が増えると思います。

そうなると、一生のうちで障害のある人に関わる機会はあると思うし、事故や病気などで自分が障害を持つことになるかもしれません。

 

あまりインクルーシブ教育や障害をもつ人に関心が無い人にも、少しでも障害者の事を理解して接する世の中になればと思っています。